【Kamogawa新聞 2021】

今年もKamogawaのニュースやおすすめの情報を発信しているKamogawa新聞が完成いたしました!

ホームページでも記事を随時公開していきます。 ぜひご覧ください♪

 

愛知サテライト工場の現状報告

2019年10月の愛知サテライト工場開設から1年が経ちました。
サテライト工場は従来の営業所機能に加えて製造機能を有する営業と製造を融合させたKamogawaの新たな営業所のカタチです。
サテライト工場は試作専用の工具研削盤を備えており、大手切削工具メーカーが標準ラインナップでは揃えていない「特殊工具」と呼ばれるオーダーメイド切削工具のスピード対応を武器に愛知県のユーザー様を中心に採用いただいております。

 

特殊工具の短納期対応に関して

この写真のような先端径がシャンク径よりも太い形状の工具を製造する場合、特殊な素材が必要となります。

そのため、一般的には実働30日以上の納期が必要となりますが、サテライト工場では受注してから実働 15 日で製造した実績があります。

営業所と工場が一体化していることで、設計段階での打ち合わせや輸送等の工程にロスが発生しないことが短納期対応できる要因の一つです。

また、当社は様々な分野で優れた技術力を持った協力工場や仕入先様とお取引させていただいております。そういった方々にも支えられながら短納期対応を実現しています。

 

更なる高性能工具の製造に向けて

愛知サテライト工場では試作品のスピード対応に加えて、高い付加価値を持った高性能工具の開発を進めております。

高性能な工具を製造する為には切削工具を構成する素材・形状・表面処理(コーティング)をお客様の加工に合わせて最適化することが重要であると考えています。

Kamogawaでは工具形状の最適化を目指し、切削シミュレーションソフト「AdvantEdge」を導入しております。

このソフトは切削工具の形状やワークの材質、切削条件等を設定することにより、それらの条件によって生成される切りくずや刃先、切りくずの温度、切削抵抗等を計算し、解析することができます。

AdvantEdgeで良好な解析結果が出た工具形状を試作し、マシニングセンタを用いた実加工テストでシミュレーションとの整合性を取り、お客様のお困りごとを解決できる工具を作れるよう、様々な形状を解析中です!

(画像)切削シミュレーションソフトを用いた工具形状の違いによる切りくず生成の比較

(画像)AdvantEdgeを用いた抜けバリの比較

 

おわりに

日本の自動車産業の中心である愛知県で「ものづくり」に携わる仕事ができるという喜びと責任感を持って日々取り組んでおります。
愛知サテライトで取り組んだ試作案件をノウハウとして蓄積してKamogawa製工具を更にレベルアップさせることができるよう、愛知発で動いて参ります。

(写真)愛知サテライト工場 内井 社員